■第4回《10代、20代の皆さんが考える人生設計》
2019年6月3日に金融庁の市場ワーキンググループの報告書に記載されていた通称《2000万円問題レポート》
そのレポートで改めて注目された《家計》の話について、10代、20代の皆さんが考える人生設計についてお伝えしていきたいと思います。
《第4回》
第4回目は可処分所得についてです。
はじめに「可処分所得」って!?からですが「自分で自由に使えるおカネ」のことです。
第3回でお話した収入から「社会保険料(年金や健康保険など)」、「税金(所得税や住民税)」を引いたおカネのことになります。
ではこの「可処分所得」、日本の平均は?というと総務省が公表している2018年の平均値は2人以上が一緒に生活している世帯で45万5125円/月ということです(https://www.stat.go.jp/data/kakei/2018np/gaikyo/index.html)
どうでしょうか?
厚生労働省の公表しているデータによると大学卒の初任給平均は約21万円/月、高校卒の初任給平均は約16.7万円/月(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/19/02.html)ということなので先述の可処分所得平均はあくまで平均値という事で理解しておいたほうがよさそうです。
話は戻りますが「自分で自由に使えるおカネ」である可処分所得ですが、実際には1人暮らしであれば家賃・食費・光熱費や、車を持っていればその維持費、スマートフォン等の通信費など生活をするうえで必須のおカネがあり、それらを差し引いで残ったお金が本当の「可処分所得」になります。
では可処分所得を増やす方法にはどのようなものがあるのでしょう?
一番シンプルで重要なことは健康に配慮して仕事をコツコツ継続して収入を得ることですが・・・
・収入を増やす(転職や副業なども含めて)
効果:小~大
メリット:成功するとすぐにでる
デメリット:準備に時間がかかるものもあり本業に支障をきたす場合がある マイナスになる場合もある
・お金を殖やす(投資などを利用)
効果:小~大
メリット:成功するとすぐにでる
デメリット:市場の変化などでマイナスになる場合もある、リスクを少なくするには時間が必要
・税金を減らす(所得控除や税控除、税制優遇制度などを利用)
効果:小
メリット:比較的はじめやすいものが多い(保険や確定拠出年金など)
デメリット:1年単位での効果は小さく、長く継続していくことが必要 それぞれの仕組みを理解していないと効果の価値が下がる
続きは次回・・・
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